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初婚の型は、借りなくていい

再婚・子連れの顔合わせは、「ふつうの段取り」に合わせなくていい

最終更新 2026.07.26·約8分·出典5件公的4民間1

広告や手数料で本文とおすすめを動かしません。編集方針

さきに、要点だけ

  • 令和6年の婚姻では、夫の17.9%・妻の15.6%が再婚。例外的な選択ではありません
  • 初婚を前提にした型(結納・婚約記念品・両家の格)は、借りなくていい
  • 増えるのは3つだけ。子どもの同席、前の結婚の扱い、親への事前の共有

顔合わせの記事は世の中にたくさんありますが、そのほとんどは「初婚どうしで、子どもはいない」を前提に書かれています。あてはまらない人がそれを読むと、自分の家がどこか手順から外れているように感じてしまう。

でも実際には、顔合わせで決めることのほとんどは初婚と変わりません。増えるのは3つだけです。このページでは、その3つと、公的統計から言えること・言えないことを分けて書きます。

POINT

増えるのは3つだけ。 子どもを同席させるか、前の結婚をどこまで話すか、両家の親に誰がいつ伝えるか。これを当日より前に片づけておけば、当日はふつうの顔合わせになります。

そしてそのふつうの顔合わせに、あなたの家が合わせにいく必要はありません。

目次

  1. 01まず、珍しいことではありません
  2. 02「4組に1組」とは、私たちは書けません
  3. 03子どもがいる再婚も、例外ではありません
  4. 04増えるのは、3つだけ
  5. 05子どもは同席させる? 年齢から考えると決めやすい
  6. 06前の結婚の話は、当日の主題にしない
  7. 07初婚の型は、借りなくていい
  8. 08親へは、当日ではなくその前に伝える
  9. 09しおりが、いちばん効く場面かもしれません

まず、珍しいことではありません

厚生労働省の統計では、令和6年(2024年)の婚姻は48万5063組でした[1]。このうち、夫が再婚だったのは17.9%、妻が再婚だったのは15.6%です[2][3]。

あなたの家が例外なのではありません。例外を前提に書かれた記事が多いだけです。

全婚姻件数に対する再婚件数の割合(令和6年)
夫が再婚
17.9%
妻が再婚
15.6%

[2]

「4組に1組」とは、私たちは書けません

ここでひとつ、正直に書いておきます。「4組に1組が再婚」という言い方をよく見かけますが、いま挙げた表からその数字は出てきません。

夫の17.9%と妻の15.6%を足すと、夫妻とも再婚の組を二重に数えてしまうからです。どちらかが再婚である夫婦の割合は、この二つの数字より大きく、足し算より小さい。公表されている表から言えるのは、そこまでです。

安心してもらうために数字を大きく見せることもできますが、それはやめておきます。言えるところで止めたほうが、結局は信じてもらえると思うからです。

子どもがいる再婚も、例外ではありません

では、そのうち子どもを連れた再婚はどれくらいあるのか。これは、公開されている公的統計では直接わかりません。婚姻届に連れ子の有無を書く欄がないためです。

近いのは、離婚のほうの数字です。令和2年(2020年)の離婚19万3253組のうち、親権を行う子(未成年の子)がいたのは11万1335組でした[4]。全体のおよそ6割にあたります。

これは子連れ再婚の割合ではありません。離婚した人がみな再婚するわけではないからです。それでも、子どもを含む家族の再出発が特別な出来事ではないことは、この数字からも見て取れます。

増えるのは、3つだけ

顔合わせで決めることを並べてみると、再婚や子連れだからといって増えるものは多くありません。日取り、会場、席順、支払いの相談、当日の流れ。ここは初婚とまったく同じです。

増えるのは次の3つです。

  1. 1子どもを同席させるか
  2. 2前の結婚について、どこまで・いつ話すか
  3. 3両家の親に、誰がいつ伝えておくか

この3つを当日より前に片づけておくと、当日は初婚の顔合わせと同じ会になります。逆に持ち越すと、この3つが会の主題になってしまいます。

初婚と変わらないこと/増えること

初婚と変わらないこと

  • 日取りと会場の決め方
  • 席順と当日の流れ
  • 誰が支払うかの相談
  • はじまりと結びの挨拶
  • 手土産をどうするか

再婚・子連れで増えること

  • 子どもを同席させるかどうか
  • 前の結婚の話を、どこまで扱うか
  • 両家の親への事前の共有
  • 子どもが相手の親を何と呼ぶか

増えるほうは、当日ではなく当日より前に決めておくもの。

子どもは同席させる? 年齢から考えると決めやすい

同席させるかどうかに正解はありません。ただ、年齢から考えると決めやすくなります。

どの年齢にも共通するのは、その日が子どもにとって「知らない大人が自分を見に来る日」になりやすいことです。そうならない設計——短く、逃げ道があり、自分の番がすぐ終わる——を先に作っておくと、当日ずっと楽になります。

年齢別・同席の考え方
  1. 1

    未就学のころ

    2〜3時間の食事席そのものが負担。個室を取る、後半だけ合流するなど、途中で抜けられる逃げ道を先に用意しておく。

  2. 2

    小学生くらい

    同席しやすい年齢。ただし「紹介される側」に固定しない。本人が話す番は短く、あとは食べていていい時間にする。

  3. 3

    中高生以上

    来るかどうかを本人に選ばせる。来ないという答えも尊重していい答え。会わせるのは今日でなくてもかまわない。

どれも失礼にはあたらない。子どもの負担から逆算して決める。

前の結婚の話は、当日の主題にしない

顔合わせは、前の結婚の説明会ではありません。

親が知りたいのは、たいてい事情の詳細ではなく「この人となら大丈夫そうか」です。そしてそれは、経緯の説明よりも、その日の様子のほうから伝わります。

だから、伝えるべきことは当日までに済ませておくのがおすすめです。再婚であること、子どもの有無と年齢、いま一緒に暮らしているかどうか。ここまで共有しておけば、当日は「もう知っている人たち」が集まる会になります。

当日に聞かれたら、短く答えて次の話題に移してかまいません。細かい経緯を話す義務はありません。踏み込んだ質問が出そうなら、ふたりのどちらかが話題を引き取ると決めておくと安心です。

そしてもうひとつ。子どもの前で前の家族の話をしない。これは、当日までに両家で合わせておきたい数少ない決めごとです。悪気のない一言が、その場でいちばん小さい人に刺さることがあります。

初婚の型は、借りなくていい

結納、婚約記念品の交換、両家の格を揃える、しきたりに沿った席順。顔合わせのマナーとして語られるものの多くは、初婚を前提に組み立てられています。

そもそも、その型は初婚でもあまり守られていません。首都圏の調査では、結納を行った人は「結納と顔合わせの両方」3.4%と「結納のみ」1.4%を合わせて5%ほどでした[5]。しきたりを省くのは再婚だからではなく、いまはそれが多数派だからです。

会そのものを小さくするのも、よくある選び方です。人数を絞る、昼にする、2時間で切り上げる。「二度目だから簡素に」ではなく「いまの家族に合う大きさに」と考えると、選びやすくなると思います。

親へは、当日ではなくその前に伝える

事前の共有は、誰がやるかを決めておくと動きます。基本は、自分の親には自分が伝えることです。相手に説明させると伝わり方が硬くなりますし、親も本音を返しにくくなります。

伝えておくと当日が楽になるのは、このあたりです。

  • 相手に再婚歴があること
  • 子どもの有無と年齢、当日同席するかどうか
  • いま一緒に暮らしているか、これからの住まいの予定
  • 子どもが相手の親を何と呼ぶか(決めていなければ、決めていないと伝える)

最後の呼び名は、意外と当日その場で困ります。おじいちゃん・おばあちゃんと呼ぶのか、名字にさん付けなのか。決めていないなら「これから決めます」で構いません。先に言っておけば、当日その場で急に決めさせられずに済みます。

親が不安そうな反応をしたときは、その場で説得しようとしなくて大丈夫です。多くの場合、不安の中身は再婚そのものではなく「うちの子が苦労しないか」です。時間が要る話なので、顔合わせの日までに消えている必要はありません。

しおりが、いちばん効く場面かもしれません

顔合わせしおりは初婚・再婚に関係なく使えるものですが、子どもがいる会ではとくによく働きます。

ひとつは、子どもの紹介欄をつくれること。大人に囲まれて自己紹介させる代わりに、好きなものや得意なことを先に書いておけば、大人のほうから話しかけてもらえます。

ふたつめは、当日の流れが書いてあること。子どもにとって「あとどれくらいで終わるか」が分かるのは、想像よりずっと大きな助けになります。

みっつめは、手元に残ること。新しい家族の最初の一枚として、あとから見返せます。

もちろん、なくても顔合わせはできます。ただ、その日にいちばん緊張しているのが子どもだったなら、紙が一枚あるだけで、その子の居場所が決まります。

Harebiyori の考え

再婚や子連れの顔合わせに、特別な作法はいらないと考えています。

準備の情報が「初婚どうし・子どもなし」を前提に書かれているのは、そのほうが書きやすいからであって、それが標準だからではありません。夫の17.9%・妻の15.6%という数字は、標準がひとつではないことをそのまま示しています。

だからこのページでは、守るべきマナーを増やすのではなく、決めることを3つに絞りました。あとは初婚の顔合わせとまったく同じで大丈夫です。

顔合わせしおりをつくる

両家のプロフィールと当日の流れを一枚に。お子さんの紹介欄も入れられます。

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よくある質問

再婚の場合でも、顔合わせはしたほうがいいですか?
決まりはありません。ただ、両家が一度会っておくと、そのあとの相談(式をするか、いつ入籍するか、住まいをどうするか)が進めやすくなります。形式は自由なので、人数を絞る・昼に短く行うなど、負担の少ない形にしてかまいません。
子どもは連れて行くべきですか?
同席させるかどうかに正解はありません。未就学のうちは長時間の食事席そのものが負担になりやすいので、途中で抜けられる逃げ道を用意しておくと安心です。中高生以上なら、来るかどうかを本人に選んでもらう形もあります。来ないという答えも、尊重していい答えです。
前の結婚について、どこまで話す必要がありますか?
顔合わせは経緯を説明する場ではありません。再婚であること、子どもの有無と年齢といった前提は当日までに共有しておき、当日は短く答えて次の話題に移してかまいません。細かい事情を話す義務はありません。
結納や婚約記念品はどうすればいいですか?
どちらも初婚であっても任意のものです。首都圏の調査では、結納を行った人は両方行った3.4%と結納のみ1.4%を合わせて5%ほどでした[5]。行わない選択に説明は要りません。記念に何か残したい場合は、指輪でも写真でも、ふたりが選んだ形で構いません。
相手の親が再婚に不安を持っていそうです。
不安の中身は、再婚そのものよりも「自分の子が苦労しないか」であることが多いものです。顔合わせの日までに不安が消えている必要はありません。事前に伝えられることを伝えておいて、当日は説得ではなく、ふつうに食事をする時間にするほうが、結果的に伝わることがあります。

出典

数字は公開された一次情報から。公的統計・法令の公的解説と、民間調査を区別しています。

  1. [1]厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」婚姻件数公的統計2024
  2. [2]厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」表11 全婚姻件数に対する夫の再婚件数の割合公的統計2024
  3. [3]厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計月報年計(概数)の概況」表11 全婚姻件数に対する妻の再婚件数の割合公的統計2024
  4. [4]厚生労働省「令和4年度『離婚に関する統計』の概況(人口動態統計特殊報告)」表3 親権を行う子の有無別離婚件数(令和2年)公的統計2022
  5. [5]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏(リクルートブライダル総研)結納・両家の顔合わせの実施状況(n=417)民間調査2024

この記事の編集方針

このガイドは、結婚式の準備をまるごと手伝う無料アプリ「Harebiyori」が書いています。送客手数料や広告費で、記事のおすすめ・順位を動かすことはありません。だから費用も段取りも、どこかへ誘導することなく、ふたりの側に立って書けます。

数字は、厚生労働省の人口動態統計などの公的統計と、公開された民間調査の一次情報に基づく目安です(各ページ末尾に出典を明記しています)。地域・会場・時期によって幅があるので、最後はふたりのペースで読み替えてください。

編集方針と運営者について、くわしく →

contents

目次

  1. まず、珍しいことではありません
  2. 「4組に1組」とは、私たちは書けません
  3. 子どもがいる再婚も、例外ではありません
  4. 増えるのは、3つだけ
  5. 子どもは同席させる? 年齢から考えると決めやすい
  6. 前の結婚の話は、当日の主題にしない
  7. 初婚の型は、借りなくていい
  8. 親へは、当日ではなくその前に伝える
  9. しおりが、いちばん効く場面かもしれません

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