料金は2024年に変わりました
招待状の切手、いくら貼るのか。料金不足はゲストに届きます
最終更新 2026.08.02約10分出典3件法令3
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招待状の準備で、いちばん最後に来て、いちばん間違いやすいのが切手です。
理由がふたつあります。ひとつは、料金が2024年10月に変わったこと。定形郵便物は25gまで84円・50gまで94円という二段階でしたが、いまは50g以内110円の一本です。通常はがきは63円から85円になりました。検索して出てくる結婚式の記事の多くは、まだ改定前の数字のままです。
もうひとつは、失敗が自分に返ってこないこと。料金が不足した郵便物は、受取人が不足分を払って受け取る形になりえます。郵便法にそう書いてあります。つまり、貼り間違えるとゲストに払わせることになります。
この記事は、いくらの切手を何枚貼るのかを、日本郵便の現行の料金表で確かめる話です。
いまの料金
日本郵便の国内料金表で、招待状に関係するところだけを取り出します[1]。
定形郵便物は、50g以内で110円。かつての25g/50gの二段階はなくなり、一本になりました[1]。招待状一式は本状・返信はがき・会場の案内・付箋を入れても50gに届かないことがほとんどなので、重さで悩む場面は改定前よりずっと減りました。
通常はがきは85円、往復はがきは170円です[1]。招待状に同封する返信はがきは私製のはがきであることが多く、その場合は85円の切手を貼ります。
問題はサイズのほうです。定形郵便物として扱われるには、条件を満たす必要があります[1]。
- 長さ 14〜23.5cm
- 幅 9〜12cm
- 厚さ 1cmまで
- 重さ 50gまで
これを外れると定形外郵便物になり、料金が上がります。定形外の「規格内」(長辺34cm以内・短辺25cm以内・厚さ3cm以内・重量1kg以内)なら、50g以内140円、100g以内180円です[1]。
招待状でよく使われる洋2号の封筒(およそ16.2×11.4cm)は、この条件に収まります。気をつけるのは、封筒が大きいときと、厚みが出たときです。 二つ折りの大きめのカードや、リボン・押し花・厚紙の飾りを入れると、厚さ1cmを超えることがあります。厚さは重さより見落としやすいところです。
- 1
長さ 14〜23.5cm
長辺の長さ。短すぎても定形にならないので、小さめのカード封筒を使うときは下限のほうも確かめる。
- 2
幅 9〜12cm
短辺の長さ。洋2号(およそ11.4cm)は収まるが、正方形に近い封筒や大きめの封筒は超えやすい。
- 3
厚さ 1cmまで
いちばん見落としやすい条件。飾りや厚紙、封入物の枚数で超える。封をした状態で確かめる。
- 4
重さ 50gまで
2024年の改定で25gの区分がなくなったため、招待状一式で超えることはあまりない。ただし上限があること自体は変わっていない。
日本郵便「国内の料金表 手紙・はがき」より。ひとつでも外れると定形外になり、料金が変わります。
慶事用切手は、85円と110円しかありません
お祝いごとの郵便物には、慶事用の普通切手を使う習わしがあります。日本郵便が発行しているのは、慶事用85円普通切手と慶事用110円普通切手の2種類です(弔事用は85円)[2]。
この2種類という事実が、実は設計に効いてきます。
- 招待状(定形・50g以内)= 110円 → 慶事用110円切手1枚でちょうど合う
- 返信はがき(通常はがき)= 85円 → 慶事用85円切手1枚でちょうど合う
定形に収まっているかぎり、慶事用切手が1枚ずつできれいに収まります。 これが、いまの料金体系のいいところです。
外れると崩れます。定形外規格内の50g以内は140円なので[1]、慶事用切手だけでは作れません。85円+α、110円+αという組み合わせになり、慶事用でない普通切手を足すか、額面の合わない切手を何枚も貼ることになります。封筒の顔が変わります。
だから、招待状の封筒を選ぶ段階で、定形に収まるかどうかを見ておく価値があります。 デザインの都合で外れることもあります。それは選択なので構いません。ただ、知らずに外れて、当日近くになって切手を貼り直すことになるのは避けられます。
なお、慶事用切手を使わなければならないというきまりはありません。普通切手でも記念切手でも届きます。額面が足りていることのほうが、ずっと大事です。
足りないと、ゲストが払うことになりえます
ここが、この記事を書いている理由です。
郵便法第39条は、こう定めています。「料金未払又は料金不足の郵便物で特殊取扱…としないものは、受取人が、その未払金額又は不足金額を支払つてこれを受け取ることができる」[3]。
受け取る側が不足分を払う、という道が制度として用意されています。招待状で言えば、ゲストが玄関先で数十円を払うということです。
受取人が払わなければどうなるか。第40条第1項が、「受取人に交付することができない郵便物は、これを差出人に還付する」と定めています[3]。差出人に戻ってくる形です。
どちらに転んでも困ります。ゲストに払わせるか、招待状が手元に戻ってきて出し直しになるか。そして招待状は、返信の期限が決まっている郵便物です。 戻ってきてから貼り直して出し直すと、その分だけ返事が遅れます。
防ぎ方は単純です。1通を郵便局の窓口に持っていって、料金を出してもらう。 完成した1通を持って行けば、定形かどうかも重さも、その場で確定します。全部貼ってから気づくより、確実に早い。
そして忘れやすいのが、返信はがきの切手です。返信はがきに切手を貼るのは差出人の側の作法ですが、ここが未貼付だと、ゲストが自分で切手を買って貼ることになります。不足ではなく未払なので、返信はがきが投函されないまま止まることもあります。
招待状の封筒
- 定形郵便物・50g以内 = 110円
- 慶事用110円普通切手 1枚でちょうど
- 定形を外れると140円以上(定形外規格内・50g以内)
- 厚さ1cm・幅12cmを超えていないか、封をした状態で確かめる
同封する返信はがき
- 通常はがき = 85円
- 慶事用85円普通切手 1枚でちょうど
- 往復はがきを使う場合は170円(往復分)
- 貼り忘れると、ゲストが自分で買って貼ることになる
日本郵便の現行料金表より。料金は改定されることがあるので、投函前に日本郵便の料金表で確かめてください。
手渡しするぶんは、切手を貼りません
職場の同僚や、近くに住む友人には手渡しすることがあります。このときの扱いは郵送とは別です。
手渡しする封筒には、切手を貼りません。 郵便として送らないからです。宛名も、住所を書かずに名前だけにします。封も、のりで閉じずにシールなどで留める形が一般的です。
ただし、同封する返信はがきには切手が要ります。返信はがきはゲストが投函するものだからです。手渡しだから全部不要、と考えると、ここが抜けます。
郵送と手渡しが混在すると、同じ封筒の中身なのに外側の作りが2種類になります。ここで取り違えると、手渡し用に切手を貼ってしまったり、郵送用の宛名に住所が入っていなかったりします。招待状を封入する前に、郵送する人と手渡しする人のリストを分けておくと、この取り違えは起きません。
投函の前に、確かめておくこと
最後に、順番の話をします。切手は準備のいちばん最後に来るので、そこで判明した問題を直す時間がありません。だから、確かめるのを前に倒します。
封筒を決めた時点で、定形に収まるかを見ておく。 縦横は封筒の仕様に書いてあります。厚さは、封入物が揃ってからでないとわかりません。
封入物が揃った時点で、完成した1通を郵便局に持って行く。 料金を出してもらえば、そこで確定します。切手をまとめて買う前に行くのが効きます。
返信はがきの切手を、封入の作業とは別の工程にする。 本状の切手と返信はがきの切手は額面が違うので、同じ作業の中で扱うと取り違えます。
投函は窓口から。 ポストに入れると、料金が足りているかどうかの確認がありません。窓口なら、その場で足りないことがわかります。数十通なら、持ち込む手間はそれほどでもありません。
そして、大安に投函するという習わしを気にする場合は、窓口の営業日と重なるかを見ておいてください。日取りの考え方そのものは、別の記事で扱っています。
宛名と一緒に、渡し方も記録できます。切手の貼り忘れは、リストが分かれていれば起きません。無料ではじめられます。クレジットカード不要。
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よくある質問
- 招待状の切手は、いくらですか?
- 定形郵便物に収まっていれば、50g以内110円です[1]。慶事用110円普通切手が1枚でちょうど合います[2]。2024年10月の改定で25g以内84円・50g以内94円という区分がなくなり、一本化されました。検索で出てくる「84円」「94円」は改定前の数字なので、そのまま貼ると不足します。封筒が大きい、または厚さ1cmを超えている場合は定形外になり、規格内の50g以内で140円です[1]。
- 返信はがきには、いくらの切手を貼りますか?
- 通常はがきとして出すなら85円です[1]。慶事用85円普通切手が1枚でちょうど合います[2]。往復はがきを使う場合は往復分で170円です[1]。返信はがきの切手を貼るのは招待する側の作法で、貼り忘れるとゲストが自分で買って貼ることになります。本状の切手と額面が違うので、封入とは別の工程にしておくと取り違えません。
- 切手が足りなかったら、どうなりますか?
- 郵便法第39条は、料金未払または料金不足の郵便物について、受取人が不足額を支払って受け取ることができると定めています[3]。つまりゲストが払う形になりえます。受取人が受け取らなければ、第40条第1項により差出人に還付されます[3]。戻ってきた場合は貼り直して出し直すことになるので、返信の期限に響きます。完成した1通を郵便局の窓口に持って行って料金を出してもらうのが、いちばん確実です。
- 慶事用切手でないと、失礼になりますか?
- 慶事用切手を使わなければならないというきまりはありません。普通切手でも記念切手でも同じように届きます。慶事用は日本郵便が発行している普通切手の一種で、額面は85円と110円の2種類です[2]。定形に収まっていれば、招待状に110円、返信はがきに85円が1枚ずつできれいに収まります。額面の合わない切手を何枚も貼るくらいなら、慶事用でない切手1枚のほうが見た目は整います。
- 手渡しする招待状にも、切手を貼りますか?
- 貼りません。郵便として送らないからです。宛名も住所を書かずに名前だけにし、封はのりで閉じずにシールなどで留めるのが一般的です。ただし、同封する返信はがきには切手が要ります。ゲストが投函するものだからです。郵送と手渡しが混在すると外側の作りが2種類になるので、封入の前に郵送する人と手渡しする人のリストを分けておくと取り違えません。
- ポストに入れずに、郵便局の窓口から出したほうがいいですか?
- そのほうが確実です。ポストに投函すると、料金が足りているかどうかの確認がないまま流れます。窓口なら、その場で足りないことがわかります。まとめて出す前に、完成した1通を持って行って料金を出してもらうと、貼る額面がそこで確定します。全部貼ってから気づくと、貼り直しと出し直しで日数を使います。
出典
数字は公開された一次情報から。公的統計・法令の公的解説と、民間調査を区別しています。
この記事の編集方針
このガイドは、結婚式の準備をまるごと手伝う無料アプリ「Harebiyori」が書いています。送客手数料や広告費で、記事のおすすめ・順位を動かすことはありません。だから費用も段取りも、どこかへ誘導することなく、ふたりの側に立って書けます。
数字は、厚生労働省の人口動態統計などの公的統計と、公開された民間調査の一次情報に基づく目安です(各ページ末尾に出典を明記しています)。地域・会場・時期によって幅があるので、最後はふたりのペースで読み替えてください。