天気は選べない。段取りは選べる
東京で1年でいちばん雨量が多い月は、6月ではなく10月
最終更新 2026.10.20約12分出典14件公的13法令1
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東京で、1年でいちばん雨がたくさん降る月は10月です。 気象庁の平年値では、10月の降水量は234.8mm。ジューンブライドの6月は167.8mmで、10月はその約1.4倍あります[1]。
「6月は梅雨だから、秋にしたら?」と言われて、日取りを迷っているふたりへ。雨の日の数で比べても、東京の6月は11.6日、10月は10.5日。ずらして減るのは、平年で1.1日です[1]。
アプリに「Harebiyori(晴れ日和)」と名付けた私たちも、晴れてほしい気持ちはよくわかります。だからこそ、気象庁の30年分の平均で確かめてみました。結論は、晴れる月を探すより、雨でも成り立つ段取りを先に持つほうが確実、です。数字はあくまで平均で、その年の天気を約束するものではありません。
梅雨の6月の雨量は、9月・10月より少ない
気象庁は、1991年から2020年までの30年間の観測をもとに、地点ごと・月ごとの「平年値」を公開しています。東京の月ごとの降水量を並べると、いちばん多いのは10月の234.8mm、次が9月の224.9mm。6月は167.8mmで、7月の156.2mm、8月の154.7mmと並ぶくらいです[1]。
東京の雨量は、梅雨の6月より、秋の10月のほうが約1.4倍多い。 234.8mm÷167.8mmで、約1.4倍です。
言いたいのは「10月は雨が心配」ではありません。「6月だけが雨の月」という思い込みは、東京の数字とは合わない、ということです。
気象庁 東京の平年値(1991〜2020年の30年平均)。年によって大きく上下します。[1]
雨の日の数なら、6月と10月の差は1.1日
雨量は「どれだけ降ったか」。式の日に気になるのは、むしろ「その日に降るかどうか」のほうです。そこで、日降水量が1.0mm以上だった日数の平年値を見ます[1]。傘が要るかどうかの、ひとつの目安です。
東京でいちばん多いのは6月の11.6日。ジューンブライドの月が雨の日の多い月なのは、数字でもそのとおりでした。ただ、すぐ後ろに9月の11.0日、7月と10月の10.5日、5月の10.1日が続きます[1]。6月から10月にずらして減る雨の日は、11.6日−10.5日で1.1日です。
その月の日数で割ると、6月は11.6日÷30日で約4割、10月は10.5日÷31日で約3分の1。春から秋でいちばん少ない11月でも、7.4日÷30日で約4分の1です。いちばん少ないのは冬で、1月の4.5日、次いで2月と12月の5.2日です[1]。これは平年値をもとにした目安で、確率の予報ではありません。
なお「1.0mm以上の雨が降らなかった日」には曇りの日も含まれ、そのまま「晴れた日」ではありません。
気象庁 東京の平年値(1991〜2020年の30年平均)。1.0mm以上の雨が降らなかった日がすべて晴れとは限りません。年によって幅があります。[1]
東京でいちばん日差しが多いのは、真冬の1月
雨の日の数だけでなく、日差しの量も見ておきます。東京の日照時間の平年値で、1年でいちばん短いのは6月の124.2時間。次が9月の126.7時間、その次が10月の129.4時間です[2]。
東京の日照時間は、6月124.2時間、10月129.4時間。ひと月で5.2時間しか違わない。「秋はからっと晴れる」という印象は、少なくとも東京の平均の上では強すぎるようです。
ちなみに、東京で日照時間がいちばん長いのは1月の192.6時間です[2]。冬の東京は、雨の日がいちばん少なく、日差しもいちばん多い季節です。
気象庁 東京の平年値(1991〜2020年の30年平均)。月の合計時間です。[2]
新潟と札幌では、6月が1年でいちばん雨の日が少ない
東京の話を全国に当てはめると、外れます。10都市の平年値で、日降水量1.0mm以上の日数を6月と10月で並べ、その都市でいちばん少ない月も添えました。
- 札幌: 6月7.5日、10月11.6日。いちばん少ないのは6月[3]
- 仙台: 6月10.3日、10月8.2日。いちばん少ないのは2月の5.0日[4]
- 新潟: 6月9.5日、10月13.6日。いちばん少ないのは6月[5]
- 金沢: 6月10.6日、10月12.7日。いちばん少ないのは8月の9.3日[6]
- 東京: 6月11.6日、10月10.5日。いちばん少ないのは1月の4.5日[1]
- 名古屋: 6月11.6日、10月9.0日。いちばん少ないのは1月の5.2日[7]
- 大阪: 6月11.3日、10月8.3日。いちばん少ないのは1月の5.6日[8]
- 広島: 6月10.7日、10月6.2日。いちばん少ないのは1月の5.5日[9]
- 福岡: 6月11.6日、10月6.8日。いちばん少ないのは10月[10]
- 那覇: 6月11.3日、10月8.8日。いちばん少ないのは11月の8.2日[11]
札幌と新潟では、ジューンブライドの6月が、1年でいちばん雨の日が少ない月です。 新潟の10月は13.6日で、6月より4.1日多くなります[5]。日本海側の冬はさらに違い、金沢の1月は31日のうち23.4日が、日降水量1.0mm以上の雨か雪の日です[6]。
反対に、福岡と広島では10月の雨の日が6月より4日以上少なく、福岡は10月が1年でいちばん雨の日が少ない月です[10][9]。那覇は、雨の日がいちばん多い月が梅雨の6月ではなく8月(12.3日)で[11]、梅雨の時期そのものも早く、平年の梅雨入りは5月10日頃、梅雨明けは6月21日頃です[12]。
親や友人に「6月は雨だからやめたら」と言われたら、こう返して大丈夫です。「東京だと、雨の日は6月11.6日、10月10.5日で1.1日しか違わないし、雨の量は10月のほうが多いんだって」。 札幌や新潟なら、「6月がいちばん雨の日が少ない月なんだって」。
ここに出した数字は、各都市の観測地点ひとつの平年値で、同じ県内でも場所によって天気は違います。会場の近くの地点は、気象庁の同じページで地点を選び直すと確かめられます。
6月のほうが多い
- 東京 6月11.6日/10月10.5日(差は1.1日)
- 名古屋 6月11.6日/10月9.0日
- 大阪 6月11.3日/10月8.3日
- 福岡 6月11.6日/10月6.8日(10月が年間で最少)
- 広島 6月10.7日/10月6.2日
- 仙台 6月10.3日/10月8.2日
- 那覇 6月11.3日/10月8.8日
10月のほうが多い
- 札幌 6月7.5日/10月11.6日(6月が年間で最少)
- 新潟 6月9.5日/10月13.6日(6月が年間で最少)
- 金沢 6月10.6日/10月12.7日
日降水量1.0mm以上の日数。気象庁 各地点の平年値(1991〜2020年の30年平均)。観測地点ひとつの値で、同じ地域でも場所によって違います。
「11月3日は晴れの特異日」。でも気象庁は特異日を決めていない
「文化の日は晴れる」と聞いて、11月3日を候補にしているふたりもいるかもしれません。気象庁はこども向けの解説ページで、特異日を、過去数十年の天気の結果から「晴れ」などの特定の天気が現れる割合が前後の日と比べてとても多かった日を指して使われている言葉だと説明し、こう続けています。「はっきりとした定義はなく」「特異日を気象庁では決めておりません」[14]。
同じページは、11月3日の文化の日は晴れる日が多いことで知られているが、その傾向が今後も同じように続くとは限らないとも書いています[14]。言い伝えとして楽しむのはいい。でも、それを理由に候補日を1日に絞る必要はありません。
梅雨も同じで、日付で線は引けません。気象庁が示す梅雨入りの平年は、関東甲信で6月7日頃、東海と近畿で6月6日頃、九州北部で6月4日頃。梅雨明けの平年は、いずれも7月19日頃です。そして、梅雨入りと梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があると、気象庁自身が書いています[12]。
秋に気にかけておきたいのは台風です。台風が本州・北海道・九州・四国のいずれかの気象官署から300km以内に入る「本土への接近」は、平年で8月1.6個、9月1.9個、10月0.9個[13]。毎年その日に来るわけではないので、9月や10月を避ける理由にはなりません。ただ、台風で交通が止まったときに式をどう扱うかは、契約の前に一度確かめておくと安心です。考え方は延期・中止を考えるときの記事にまとめています。
いちばん雨の日が多い東京の6月でも、30日のうち18日あまりは1.0mm以上の雨が降らない
ここまでの数字をひっくり返すと、こうなります。東京でいちばん雨の日が多い6月でも、日降水量1.0mm以上の日は平年で11.6日。残りの18日あまりは、1.0mm以上の雨が降らない計算です[1]。逆に、いちばん少ない月にも雨の日はあります。どの月に決めても、雨の日の段取りはいずれ要ります。 だから日取りは、来てほしい人の都合と、ふたりの暮らしで決めていい。暦が気になる家族がいるなら六曜と日取りの記事、暑さが心配なら真夏の式の記事も参考にしてください。
天気は選べませんが、雨が降ったときにどう動くかは、下見や打ち合わせのその場で決められます。
いちばん大事なのは移動の屋根です。挙式会場から披露宴会場、ガーデンからパーティールーム、控室からチャペル。屋根のない区間があるかを、実際に歩いて確かめてください。高齢の家族がいるなら、会場のバリアフリーを見る記事のチェックとあわせると一度で済みます。
次に、屋外の演出の代わり。フラワーシャワーや集合写真を雨の日はどこで何にするのか、その判断を何時に誰がするのかまで聞いておくと、当日の朝に慌てずに済みます。屋外の前撮りなら、予備日があるか、日程を変えると追加の費用がかかるかを契約前に。駅から歩く距離があるなら、送迎や傘の貸し出しも聞いて、招待状の案内に書いておきます。
最後に、写真のこと。雲が空を覆う日は光がやわらかく回り、顔に濃い影が落ちません。濡れた石畳、窓ガラスの雨粒、ゲストが差す色とりどりの傘。撮影を担当する人と「雨だったら、どんな写真を撮りたいか」を先に話しておくだけで、雨の予報を見たときの気持ちが変わります。何年かたって残っているのは、「あの日、雨だったね」と笑える記憶のほうかもしれません。
- 1
移動の屋根
挙式と披露宴、ガーデンと室内、控室とチャペル。屋根のない区間があるかを歩いて確かめる
- 2
屋外演出の代わり
フラワーシャワーや集合写真を、雨の日はどこで何にするか。判断する時間と人も聞く
- 3
前撮りの予備日
屋外の撮影は、雨で日程を変えられるか、追加の費用がかかるかを契約前に確かめる
- 4
雨の日の写真
撮影を担当する人と、雨だったら撮りたい写真を先に話しておく。傘、窓辺、屋根の下
何ができるかは会場によって違います。下見のときに、雨の日の動き方として聞いてみてください。
会場に聞いておきたいことを、やることリストにまとめて管理できます。無料ではじめられます。クレジットカード不要。
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よくある質問
結婚式で晴れる確率が高い月はいつですか?
「晴れる確率」そのものではなく、日降水量1.0mm以上の日数(気象庁の平年値・1991〜2020年)で見ると、東京・名古屋・大阪・広島で少ないのは1月です(東京4.5日)。ただし地域で形が違い、札幌と新潟では6月、福岡では10月、仙台では2月、金沢では8月、那覇では11月がいちばん少ない月です。どれも30年間の平均で、その年の天気の予報ではありません。
ジューンブライドは雨が多いからやめたほうがいいですか?
やめる必要はありません。東京の6月の雨の日は平年11.6日で多めの月ですが、10月も10.5日あり、差は1.1日です。雨量では10月(234.8mm)のほうが6月(167.8mm)より多く、札幌と新潟では6月が1年でいちばん雨の日が少ない月です。どの月でも雨の日の段取りは要るので、そちらを先に決めておくほうが確実です。
秋の結婚式は晴れやすいって本当ですか?
東京では、そうとも言い切れません。月降水量は10月が234.8mmで1年でいちばん多く、日照時間は6月124.2時間、9月126.7時間、10月129.4時間と、短いほうから3つが梅雨と秋に並びます。一方、福岡や広島では10月の雨の日が6月より4日以上少なく、地域によって答えが変わります。
晴れの特異日はいつ?11月3日は結婚式に向いていますか?
気象庁が決めた晴れの特異日の一覧はありません。気象庁は、特異日にははっきりとした定義がなく、気象庁では特異日を決めていないと説明しています。11月3日が晴れる日が多いことで知られていることにも触れたうえで、その傾向が今後も同じように続くとは限らないとしています。言い伝えとして楽しみつつ、日取りはふたりと来てほしい人の都合で決めて大丈夫です。
結婚式の日に雨が降ったら、会場に何を確認すればいいですか?
移動の間に屋根のない区間があるか、フラワーシャワーや集合写真を雨の日はどこで何にするか、その判断をいつ誰がするか、前撮りに予備日があるか、駅からの送迎や傘の貸し出しがあるか、から始めてください。台風で交通が止まったときの延期や中止の扱いも、契約前に確かめておくと安心です。
出典
数字は公開された一次情報から。公的統計・法令の公的解説と、民間調査を区別しています。
- [1]気象庁「過去の気象データ検索」東京 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 合計:1月59.7・2月56.5・3月116.0・4月133.7・5月139.7・6月167.8・7月156.2・8月154.7・9月224.9・10月234.8・11月96.3・12月57.9mm/各階級の日数 ≧1.0mm:1月4.5・2月5.2・3月9.2・4月9.5・5月10.1・6月11.6・7月10.5・8月7.9・9月11.0・10月10.5・11月7.4・12月5.2日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [2]気象庁「過去の気象データ検索」東京 平年値(年・月ごとの値)主な要素(日照時間 合計:1月192.6・2月170.4・3月175.3・4月178.8・5月179.6・6月124.2・7月151.4・8月174.2・9月126.7・10月129.4・11月149.8・12月174.4時間/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [3]気象庁「過去の気象データ検索」札幌 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:6月7.5(年間最少)・10月11.6日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [4]気象庁「過去の気象データ検索」仙台 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:2月5.0(年間最少)・6月10.3・10月8.2日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [5]気象庁「過去の気象データ検索」新潟 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:6月9.5(年間最少)・10月13.6日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [6]気象庁「過去の気象データ検索」金沢 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:1月23.4・6月10.6・8月9.3(年間最少)・10月12.7日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [7]気象庁「過去の気象データ検索」名古屋 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:1月5.2(年間最少)・6月11.6・10月9.0日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [8]気象庁「過去の気象データ検索」大阪 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:1月5.6(年間最少)・6月11.3・10月8.3日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [9]気象庁「過去の気象データ検索」広島 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:1月5.5(年間最少)・6月10.7・10月6.2日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [10]気象庁「過去の気象データ検索」福岡 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:6月11.6・10月6.8(年間最少)日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [11]気象庁「過去の気象データ検索」那覇 平年値(年・月ごとの値)詳細(気圧・降水量)(降水量 各階級の日数 ≧1.0mm:6月11.3・8月12.3(年間最多)・10月8.8・11月8.2(年間最少)日/統計期間1991〜2020)公的統計1991〜2020年平年値
- [12]気象庁「令和8年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」(平年の梅雨入り:沖縄5月10日頃・関東甲信6月7日頃・東海6月6日頃・近畿6月6日頃・九州北部6月4日頃/梅雨明け:沖縄6月21日頃・関東甲信・東海・近畿・九州北部7月19日頃/平年は1991〜2020年の30年平均/平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある)公的統計2026
- [13]気象庁「台風の平年値」(本土への接近数:8月1.6・9月1.9・10月0.9/「本土」は本州、北海道、九州、四国のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合/平年値は1991〜2020年の30年平均)公的統計1991〜2020年平年値
- [14]気象庁「はれるんランド」よくある質問「特異日(とくいび)って、何ですか?」(はっきりとした定義はなく、特異日を気象庁では決めていない/11月3日の文化の日は晴れる日が多いことで知られているが、その傾向が今後も同じように続くとは限らない)法令・制度2026年確認
この記事の編集方針
このガイドは、結婚式の準備をまるごと手伝う無料アプリ「Harebiyori」が書いています。送客手数料や広告費で、記事のおすすめ・順位を動かすことはありません。だから費用も段取りも、どこかへ誘導することなく、ふたりの側に立って書けます。
数字は、厚生労働省の人口動態統計などの公的統計と、公開された民間調査の一次情報に基づく目安です(各ページ末尾に出典を明記しています)。地域・会場・時期によって幅があるので、最後はふたりのペースで読み替えてください。