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損得ではなく、関係で

会費制とご祝儀、どっちがいい? 「得なほう」で選ばなくていい

最終更新 2026.07.26·約10分·出典6件民間6

広告や手数料で本文とおすすめを動かしません。編集方針

さきに、要点だけ

  • ご祝儀の一人あたり平均は友人3.0万円・恩師4.0万円・上司4.2万円・親族7.6万円(全国推計)。友人は97.9%が3万円台で、7年間ほとんど動いていない
  • 会費制を選んだ人は全国で5.1%。ただし北海道は81.7%、首都圏は2.0%。「ふつう」は地域でまるで違う
  • 会費制にしても自己負担は消えない。会費以外の負担額は平均124.7万円で、会費だけでまかなえた人は3.8%

「ご祝儀制にすると、ゲストに負担をかけないか」「会費制にすると、失礼にならないか」。招待の形を決めるとき、多くのふたりがこの二つの間で行き来します。

先に書いておくと、どちらが正しいということはありません。ただ、迷いを小さくする材料はあります。ご祝儀は間柄ごとに実際いくら包まれているのか。会費制はどれくらい選ばれていて、選んだ人の自己負担はどうなっているのか。この記事では、その数字を先に並べたうえで、損得ではなく「ふたりとゲストが、どんな一日を過ごしたいか」から選ぶ道すじを書きます。

POINT

ご祝儀の一人あたり平均は、友人3.0万円・恩師4.0万円・上司4.2万円・親族7.6万円(全国推計)[1]。とくに友人は97.9%が3万円台で、7年間ずっと平均3.0万円のまま動いていません[2]。

会費制を選んだ人は全国で5.1%。ただし北海道では81.7%、首都圏では2.0%と、地域でまるで違います[3]。そして会費制にしても、会費以外の自己負担は平均124.7万円[6]。会費制の良さは「安くなること」ではなく「先に読めること」です。

目次

  1. 01会費制とご祝儀制、何がちがう?
  2. 02ご祝儀は、間柄でこれくらい包まれている
  3. 03それでも、ご祝儀を当てにして予算は組まない
  4. 04会費制は全国で5.1%。ただし地域でまるで違う
  5. 05会費制にしても、自己負担はなくならない
  6. 06ほんとうの分かれ目は「ゲストの気持ち」
  7. 07会費の決め方と、当日の段取り
  8. 08迷ったら、この順で決める

会費制とご祝儀制、何がちがう?

ご祝儀制は、ゲストが「お祝いの気持ち」として金額を包んで持ってくる形です。相場はありますが、決まった額ではありません。会費制は、招待状の時点で「おひとり◯円」と一律の会費を示し、その金額で参加してもらう形です。

大きな違いは、ゲストが金額を「自分で決める」か「あらかじめ示される」か。ご祝儀制は間柄に応じた包み方に幅があり、会費制は誰もが同じ額でわかりやすい。この性格の違いが、当日の空気やふたりの予算の立てやすさにつながっていきます。

会費制とご祝儀制、それぞれの性格

ご祝儀制

  • ゲストが間柄に応じて金額を決める
  • 格式のある式・年上のゲストとなじみやすい
  • 受付でのやり取りや、お車代の配慮が必要

会費制

  • 一律の額で、ゲストにわかりやすい
  • カジュアルな会・友人中心の会となじみやすい
  • ふたりの自己負担を、先に見積もりやすい

どちらが上ということはない。式のスタイルとゲスト層から選ぶ。

ご祝儀は、間柄でこれくらい包まれている

ご祝儀は気持ちなので、決まった額はありません。ただ「実際にいくら包まれたか」を見ると、間柄ごとにかなりはっきりした分布があります。一人あたりの平均は、全国推計で友人3.0万円、恩師4.0万円、上司4.2万円、親族7.6万円です[1]。

なかでも友人は、97.9%が「3〜4万円未満」に集まっています[1]。相場というより、ほとんど動かない数字と言ったほうが近いかもしれません。実際この平均は、2018年から2024年まで7年間ずっと3.0万円のままです[2]。逆に幅が大きいのは親族で、10万円以上が27.8%を占めます[1]。「親族はいくら包んでくれるか読めない」と感じるのは、気のせいではありません。

つまりご祝儀の総額は、人数よりも招く人の顔ぶれで決まります。同じ60人でも、友人中心の式と親族の多い式では、入ってくる額がまるで違う。人数を数える前に、誰を招くかを思い浮かべたほうが、見通しは正確になります。

間柄別・一人あたりのご祝儀額(全国推計・2024)
友人
3.0万円
恩師
4.0万円
上司
4.2万円
親族
7.6万円

ご祝儀制で披露宴・ウエディングパーティーを行い、金額を回答した人の平均。関係の深さや地域で幅がある。[1]

それでも、ご祝儀を当てにして予算は組まない

間柄ごとの数字が分かると、つい「うちは何人だから、これくらい入るはず」と計算したくなります。でも、そこを前提に会場の規模を上げるのは危うい考え方です。

親族の幅の大きさが示すとおり、ご祝儀は相手の気持ちしだいで、前もって読み切れません。欠席が出れば、その分は当然入ってきません。入ってくる額ではなく、出ていく額の上限を先に決める。順番をこう置いておくと、あとで慌てずにすみます。会費制は、この「入ってくる額が先に読める」点でふたりの計算を助けてくれる形です。ただし後で書くとおり、読めることと、かからないことは別の話です。

会費制は全国で5.1%。ただし地域でまるで違う

披露宴・ウエディングパーティーの形式として会費制を選んだ人は、全国推計で5.1%。ご祝儀制が89.6%です[3]。数字だけ見れば、会費制は少数派ということになります。

ところが地域別に見ると、この平均はほとんど意味をなしません。北海道は会費制が81.7%で、ご祝儀制のほうが10.7%と少数派。青森・秋田・岩手も21.9%あります。一方で首都圏は2.0%、九州は0.4%です[3]。同じ「結婚式のふつう」ということばが、住む場所によって正反対を指しているわけです。

だから、見かける「会費制は失礼」「会費制がふつう」という言い切りは、どちらもどこかの地域では正しく、別の地域では的外れです。参考にすべきなのは全国平均ではなく、ふたりの式に来る人たちが慣れている作法のほう。両家の親に一度たずねておく価値があるのは、このためです。親世代のほうが、その地域や親族の慣習に詳しいことが多く、「うちのほうではこうする」を早めに聞いておくと、あとで食い違いにくくなります。

披露宴・ウエディングパーティーを会費制で行った割合(2024)
北海道
81.7%
青森・秋田・岩手
21.9%
全国(推計値)
5.1%
宮城・山形
5.0%
首都圏
2.0%
九州
0.4%

披露宴・ウエディングパーティー実施者のうち会費制を選んだ人の割合。全国は推計値、地域はサンプル調査のため幅がある。[3]

会費制にしても、自己負担はなくならない

会費制は「安く済む方法」として紹介されることがあります。ここは正直に書きます。データを見るかぎり、そうではありません。

会費制で披露宴・ウエディングパーティーを行った人の、一人あたりの会費は平均1.8万円。2万円以上に設定した人が47.7%と、いちばん多い層です[4]。集まった会費の総額は平均85.8万円[5]。そのうえで、会費以外にふたりが負担した額は平均124.7万円で、会費だけでまかなえた(負担額0円)人は3.8%にとどまります[6]。

つまり会費制の良さは「かからない」ことではなく、入ってくる額が先に読めることです。ご祝儀は当日まで分かりませんが、会費は出欠が固まった時点で人数×会費で計算できる。予算を立てるうえでは、この読めることのほうが、金額の大小よりずっと効きます。

会費制で行った人の、お金の内訳(全国推計・2024)
集まった会費の総額
85.8万円
会費以外の自己負担
124.7万円

会費制の披露宴・ウエディングパーティー実施者のうち、金額を回答した人の平均。会費だけでまかなえた人は3.8%。[6]

ほんとうの分かれ目は「ゲストの気持ち」

会費制とご祝儀制の選択は、突き詰めると「来てくれるゲストに、どう感じてほしいか」に行き着きます。

友人が多く、気軽に集まる会にしたいなら、金額が明快な会費制は招く側も招かれる側も気楽です。一方、目上の方や親族が多い式では、「会費制はかえって失礼」と受け取られることもあり、ご祝儀制のほうが自然な場合があります。どちらが上ということではなく、その日そこにいる人たちが、気持ちよく参加できるかが唯一の基準です。ゲストの顔ぶれを思い浮かべながら選ぶと、答えは見えてきます。

ゲストの側から見ると

会費制が向きやすい

  • 友人・同世代が中心の、カジュアルな会
  • 金額の明快さを、ありがたく感じる間柄
  • 一次会・二次会をつづけて楽しむ流れ

ご祝儀制が向きやすい

  • 親族や目上の方が多い、格式のある式
  • お祝いの気持ちを、包む形で表したい間柄
  • 地域の慣習として、ご祝儀がなじんでいる

招かれる人がどう感じるか。ここが選択の芯になる。

会費の決め方と、当日の段取り

会費制にすると決めたら、次の問いは「いくらにするか」です。ここには、外せない下限が一つだけあります。一人あたりの飲食費です。会費がこれを下回ると、下回った分は招いた人数ぶんそのまま自己負担になります。まず会場に料理・飲物の一人あたり単価を確認し、そこを起点にしてください。

そのうえで、きりのいい額に置くと当日が楽になります。会費は「お祝いを包む」ものというより「参加費」に近い性格なので、ご祝儀袋には入れず、受付で現金のまま渡してもらう形が一般的です。だからお釣りが出ない額にしておくと、受付の列が進みます。招待状には会費であることと金額をはっきり書き、当日受付でお預かりする旨を添えておくと、ゲストは当日まで迷いません。

そして、会費制でもお祝いを包んで来てくださる方はいます。親族や目上の方に多い場面です。断るのは角が立つので、ありがたく受け取り、後日あらためて内祝いをお渡しするのが穏当です。受付に立つ人がその場で困らないよう、「もし持ってこられたら、どう受け取って、どこに記録するか」を先に決めて共有しておいてください。なお、同じ式の中で「親族はご祝儀、友人は会費」と間柄で分ける形をとるふたりもいます。その場合も、同じグループの中では形をそろえるほうが、当日の受付も案内も混乱しません。

会費を決めて、当日を迎えるまで
  1. 1

    一人あたりの飲食費を会場に確認する

    会費の下限はここ。下回った差額は、招いた人数ぶんそのまま自己負担になる。

  2. 2

    きりのいい額に置く

    お釣りが出ない額にしておくと、当日の受付がつまらない。

  3. 3

    招待状に会費と金額を明記する

    会費制であること・金額・当日受付でお預かりすることを、はっきり書き添える。

  4. 4

    受付の段取りを決める

    誰が受け取り、どこに記録するか。釣り銭の用意と、芳名帳の並びまで。

  5. 5

    お祝いを持参された場合を決めておく

    ありがたく受け取り、後日内祝いを。受付に立つ人にも先に共有しておく。

迷ったら、この順で決める

会費制とご祝儀制で迷ったら、金額の損得から入らず、次の順で考えると決めやすくなります。式のスタイル、ゲストの顔ぶれ、地域と家の慣習。この三つがそろえば、ふたりに合う形は自然としぼられます。

大切なのは、決めたあとに引きずらないこと。どちらを選んでも、来てくれた人と過ごす時間の価値は変わりません。形は器で、中身はふたりとゲストの気持ちです。

会費制/ご祝儀制の決め方(順番)
  1. 1

    式のスタイルを思い描く

    格式のある式か、カジュアルな会か。会の雰囲気から入る。

  2. 2

    ゲストの顔ぶれを見る

    友人中心か、親族・目上の方が多いか。招く人の感じ方を想像する。

  3. 3

    地域と家の慣習を確かめる

    両家の親にたずねる。会費制が根づく地域かどうかも。

  4. 4

    自己負担の上限を決めておく

    入ってくる額を当てにせず、出ていく額の上限を先に決める。

Harebiyori の考え

会費制とご祝儀制の話は、つい「どちらが得か」で語られがちです。でも、招くのはお金ではなく、人です。私たちは、損得の物差しでこの選択をすすめたくありません。

はっきり言えることが一つあります。ご祝儀や会費を「当てにして」予算を組むのは、やめておいたほうがいい。 入ってくる額は相手の気持ちしだいで、前もって読めないからです。会費制にしても事情は同じで、会費だけで費用がまかなえた人は3.8%しかいません[6]。会費制は安くなる方法ではなく、読める方法です。

私たちの収入は、式の規模では変わりません。だから、大きくする方向へ背中を押す理由がありません。だからこそ書けます。自己負担の上限を先に決め、そのうえで、ゲストが気持ちよく参加できる形を選んでください。会費でもご祝儀でも、来てくれた人と過ごす時間の価値は、まったく変わりません。

招待の形を、決めてみる

会費制・ご祝儀制のどちらでも、Web招待状で会費の案内から出欠(RSVP)まで、ふたりの手もとでまとめて用意できます。無料・登録は1分。

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よくある質問

会費制は、失礼になりませんか?
相手や地域によります。会費制で行った人は全国推計で5.1%ですが、北海道では81.7%と多数派、首都圏では2.0%です[3]。つまり「失礼かどうか」の感覚そのものが地域で違います。友人中心のカジュアルな会では、金額が明快な会費制はむしろ親切に受け取られます。ゲストの顔ぶれと、両家の慣習を確かめてから決めると安心です。
会費制でも、ご祝儀を持ってきてくれた人がいたら?
会費制の会でも、親族や親しい方がお祝いを包んでくださることはあります。無理に断る必要はなく、ありがたく受け取り、後日あらためて内祝い(お返し)をお渡しするのが一般的です。受付で戸惑わないよう、両家で「もし持ってこられたら」の対応を先に決めておくとスムーズです。
会費は、いくらくらいが目安ですか?
決まった額はありませんが、会費制で行った人の一人あたりの会費は平均1.8万円、2万円以上に設定した人が47.7%と最も多い層です[4]。決め方の順序としては、まず会場に料理・飲物の一人あたり単価を確認してください。会費がそれを下回ると、下回った分は招いた人数ぶんそのまま自己負担になります。そのうえで、お釣りが出ないきりのいい額に置くと、当日の受付が楽になります。
ご祝儀制だと、ゲストの負担が大きくなりませんか?
一人あたりの平均は友人3.0万円・恩師4.0万円・上司4.2万円・親族7.6万円で、会費より高くなるのが一般的です[1]。ただし、その分をお車代や引出物などで返すのが通例です。遠方のゲストにはお車代を用意する、引出物の内容を見直すなど、受け取るだけでなく返す配慮をセットで考えると、負担感はやわらぎます。
親族はご祝儀、友人は会費、と分けてもいいですか?
実際にそうするふたりもいます。間柄によって作法の感覚が違うので、親族はご祝儀・友人は会費という分け方は理にかなっています。ただし、同じグループの中では形をそろえるのがおすすめです。招待状で会費の有無をわかるように伝え、受付での案内も分けておくと、当日の混乱を防げます。
会費制にすると、自己負担は減りますか?
減るとは限りません。会費制で行った人の会費総額は平均85.8万円[5]で、会費以外の自己負担は平均124.7万円、会費だけでまかなえた人は3.8%です[6]。会費制の利点は「かからない」ことではなく、入ってくる額が先に読めることです。ご祝儀を当てにして会場の規模を上げると、想定より入らなかったときに自己負担が膨らみます。どちらを選ぶにしても、出ていく額の上限を先に決めておくと慌てずにすみます。

出典

数字は公開された一次情報から。公的統計・法令の公的解説と、民間調査を区別しています。

  1. [1]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏(リクルートブライダル総研)招待客別 一人当たりのご祝儀額【地域別】全国推計値民間調査2024
  2. [2]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏(リクルートブライダル総研)招待客別 一人当たりのご祝儀額・平均の推移(2018〜2024年調査)民間調査2024
  3. [3]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 北海道(リクルートブライダル総研)披露宴・ウエディングパーティーの形式【地域別】民間調査2024
  4. [4]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 北海道(リクルートブライダル総研)一人当たりの披露宴・ウエディングパーティー会費【地域別】全国推計値民間調査2024
  5. [5]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 北海道(リクルートブライダル総研)会費総額【地域別】全国推計値民間調査2024
  6. [6]ゼクシィ結婚トレンド調査2024 北海道(リクルートブライダル総研)会費以外の負担額【地域別】全国推計値民間調査2024

この記事の編集方針

このガイドは、結婚式の準備をまるごと手伝う無料アプリ「Harebiyori」が書いています。送客手数料や広告費で、記事のおすすめ・順位を動かすことはありません。だから費用も段取りも、どこかへ誘導することなく、ふたりの側に立って書けます。

数字は、厚生労働省の人口動態統計などの公的統計と、公開された民間調査の一次情報に基づく目安です(各ページ末尾に出典を明記しています)。地域・会場・時期によって幅があるので、最後はふたりのペースで読み替えてください。

編集方針と運営者について、くわしく →

contents

目次

  1. 会費制とご祝儀制、何がちがう?
  2. ご祝儀は、間柄でこれくらい包まれている
  3. それでも、ご祝儀を当てにして予算は組まない
  4. 会費制は全国で5.1%。ただし地域でまるで違う
  5. 会費制にしても、自己負担はなくならない
  6. ほんとうの分かれ目は「ゲストの気持ち」
  7. 会費の決め方と、当日の段取り
  8. 迷ったら、この順で決める

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